おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

葉落ちくれない

色づいた葉が

すっと散るさまに

心とらわれたら

一瞬も一生のように

思いはじめたら

一生も一瞬のように

 

怖くもなるのよ

それを

愛おしく感じると

人の歌うほどに

まだそんな場所へは行けないわ

浅はかかしら

卑しいかしら

 

それでも責め来る秋の音を

すっと受け入れられるかしら

緩やかな営みだけを

微笑んで見ていられるかしら

 

怖くもなるのよ

弱いもの

生も死もはじめての気分よ