おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

思いだす季節のこと

勇気のいったことなのよ

今ならなんてことない生まれ月などに

すれ違う人の静けさに

恋少女は小さくなって

 

だから余計にね

鼓動が大きく聞こえて

いつだって泣いちゃいそうな

 

渡り廊下の夢を見る

もっと季節がそこにあった

人の去ること

恋しがること

知らせるようにあったから

 

日暮れ校舎に

トランペットの高鳴り

聞こえているのなら

制服じゃなくなったとき

また会えるかな

 

駆けだすなら今

そんな気もして

なおに壊したくない気もして

 

目を閉じて浮かぶ頃には

そこにはいないということでしょう

狭い町

知らないことばかりでも

なぜかしら未来を知っていた

 

ただ焦がれるような気持ちと

生きていられたらよかったのにな

季節に巡りに気づいてしまって

恋はもう二の足踏むような

 

帰り坂道の夢を見る

幾度季節が来ては去って

小さな胸には払えない

思いもたくさんあったでしょう

 

人の去ること

恋しがること

知らせるようにあったから