おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

天へ

春の陽のなかで憂うことの愚か

誰に言われずとも知ってるってば

 

抜けてゆく道

隠れる日和

それが私の普通

正気の沙汰

 

神に縋った何十年を

憾むわけではない

ただ

遣り場なき身は

天を向き

小言ひとつも唄うだけ

 

人の世のなかで歩くことの枷は

誰も知らぬまま身に沁みるんだな

 

急ぎゆく道

後ろめたさも

生まれつきなんでしょう

狂気の沙汰

 

神に問うれば

はじき返す

草を食むよな思い

まだ

遣り場知れぬみは

天を追い

涙堪えて唄うだけ

 

礫返す道

向かう先など

知れぬことでしょう

正気の沙汰

まだ

 

神に縋った何十年を

憾むわけではない

ただ

遣り場なき身は

天を向き

小言ひとつも唄うだけ

 

天を恋う日を待てるだけ