おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

世は行き道帰り道

帰り道は苛立ちの整理

独り言つにはもってこいの道

鱈腹食べて晴らすもいいけど

ただ太って終わるだけよ

 

大人になったらもう少し

賢くなると決め打ったけれど

 

行き道帰り道むなし

誰の指図でもなく項垂れて

それを自ずからする正直

呪いたくなるこんな性格

 

泣いて帰っても一緒なら

忘れることも苦手なら

一節歌って躱すから

 

行き道いつも天への階段

そんな綺麗な思い込み

地獄の沙汰も何次第?

知ったつもりでいるけれど

 

意識のあるうちに少し

遺言めいて残したくもなるけど

 

行き道帰り道暗し

灯り燈れど影だけ見えて

誰がしたのこんな目

そうか自分の生来のもの

 

抱きしめて捨てた人よりも

遠目に愛を歌う人がマシ

言い聞かせて躱すから 

 

世はもう行き道帰り道

むなし暗しも慣れたもの

忘れることが苦手でしょ

そういう人も要るものよ

そっと歌って躱すから