おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

解放

夕日がきれいだとか

風が気持ちいいねとか

そんな誰にでもありそうな感覚とは違うのよ

高飛車だって笑わないでね

真剣に悩んでるの

 

もういいのよ

禁止事項は1つもない 本当はこの世界

 

身体だけじゃなく心まで強張っているのね

病が蔓延した社会の中

ますます分からなくなっているのね

大丈夫よ

我儘でも異端でもない

 

あなたの足に絡み付いた鎖をはずして

その手を縛り付ける縄をほどいて

本当はまっすぐな瞳 俯かせた理屈をいったん払って、ね

 

心を締め付ける風景 離れないけど 薄めてゆきましょう

少しずつ薄めてゆきなさい

ひとつずつ取り払ってゆきなさい

あなたを解き放ちなさい

 

幼い頃はしょうがないのよ

どうしようもないもの

呼びかける inner child

あなたのせいじゃないわ 決して

 

無条件に愛されている安心感 知らないから

足場がないから

どこまでいっても不安なのね

 

綺麗事だと嘲られても 私は言うわ

大丈夫

少しずつ生きてゆけるから

あなたを解き放ちなさい

 

理不尽なことばかりね

無神経な人が溢れて呼吸もできないね

だけど必ず 必ず生きてゆけるから

あなたを解放しなさい