涙堪えるのに慣れたら
次はどこへゆこう
いっそ泣き泣き
夜泣きの赤子
真似て暗闇に逃げようか
じわり足音はそこまで
この世を後にすることは
行くのではなく帰るのやも
そんなことを
思い思い
暮れて明けるのを
待ち待ち
誰称えるか鐘の音
全てまやかしの中にいて
それだけが確かだと言えるはずもなく
ぞわり死の時を知るのは
まさにその時に違いない
悟るよりも感じるだけ
そんなことを
思い思い
泣き止みまた泣き出すまで
待ち待ち
もう大抵のことにはピクリともしない
言い聞かせて
本当にそうなってきたところだったのに
久しぶりのHello,Againに泣いちゃって
かっこ悪いのなんのって
いいのよ
まだ純度があったのね
神様づてに私を褒めよう
ラララ
今なら声高く
ラララ
覚え間違ってた詞で
ラララ
本当はただ
歌っていたかったんだね
もうだんだんと暮れてく空に同情
命を慈しむ間もなく
閉じてゆくこと思いながら
心を開くのは難しいけど
泣かしてくれるじゃない
メロディー
生きてないと出会えなかった
出会えないから
ラララ
かっこ悪いことを
ラララ
除いていっても
ラララ
どうせ残るのは私だから
歌っていたいんだね
暖冬は
時を過ぎ語られる
いつか泣いた場面をそのまま
思い出すどころか
そのまま持っているから
ラララ
好きなだけいいよ
ラララ
歌っていたいんだよね
ラララ
飽きもせず世には
溢れるように
泣いちゃうように
弱さならそこに置いておいて
繕っておくから
何か食べたの?
碌なものないけど
冷蔵庫の中好きに漁って
ないないねだりの世に居ても
ぐっと堪えたあなたのことを
きっと誰かが見ているわ
私の目にも少し映って
そして翳って
心配になるから
この縁側がほんのひととき
心丈夫になればいい
泣き跡はそのままにしておいたわ
いつか要るものになるでしょう
碌なことないよね
その若い身で
気づいて可哀想なこと
そして賢いあなたのことを
表立ってはいないけど
きっと誰かが見ているわ
寄ってきた子猫そっと掬って
やわらかい手に懐くでしょう
この縁側でほんのひととき
心丈夫をおぼえてね
儘ならぬよう
できているのか
そう問いたくなるほどね
この縁側がほんのひととき
心丈夫になるように
ずっとあなたを見ているわ
私が死んで
寄る辺なき時も
きっと誰かが見ているわ
埃はたいて
好きに使って
この縁側がほんのひととき
心丈夫になればいい
スクランブル交差点のど真ん中で
手を振ったら気づくだろうか
それとも大海原で?
なんだかんだ
意地っ張りな人に恋をしたような
だけど、そうね
実体もない
私の気狂いXXX
それでいい
間違ってたら教えてほしい
合ってるなら合図をください
どうせ虚しい1人空回り
そうだ、今夜星が見えたら
全力で睨んでやるんだから
よちよち歩く子どものように
見えてるんでしょ
ずるいったらない!
なんだかんだサディスクティックな
人に恋をしたのかな
実体にない
私の気狂いXXX
もういいわ
今日も巷のミュージシャンは
眠れない子羊たちに
遠い空から素敵な歌を
届けてくれるそうよ
少しは見習ったら?
意地っ張りもいい加減に
飽きてきたころだから
せめて正体の欠片ひとつ
それくらい見せてくれていいじゃない
わざと人ごみに隠れてやる
見つけられないくらい
腹かいて
子どもだって笑ってるなら
それもいいわ
私はあなたの子
間違ってたら教えてほしい
合ってるなら合図をください
どうせ虚しい1人空回り
わたしたちが生まれたころ
世はすでに翳っていて
気づいていたわずかな人たちが
そっと名前をつけてくれた
夢の国に生きて
帰ってこない人もある模様
構わないから好きにして
わたしもできるなら好きにして
世に生きるということは
気とも情とも離れられず
のらりくらりを上手くして
耐えるか嘆くかということね
そっと気づいて
名前を持って
酔って
酔ってなお正気を持って
わたしたちが生きるころ
なんだかんだと嘆かれても
わたしは嘆くだけで
終わらせたくはないものよ
無気力にみえるでしょうけど
わりと強い思いもあって
わずかな人にでも伝わるのなら
嘘の1つも
歌の1つも
平気の平左でやるものよ
遊び歩いた心に聞いて
轍割れても居るものよ
わたしたちが死ぬころに
何と言われているかしら
そんな欲さえ捨てたなら
褒めてもらえるものかしら
やっぱりそれも欲と呼び
堂々巡りするかしら