おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

弱き身暮れるなら

煤けてしまった体、こころも

弱さに胡坐掻いたことも

夏の気に溶ける

雨に流る

唱えたところで神亡き地

 

運命が嫌いというのなら

しんどくても自分で作ってゆくしかないし

浪漫を見たいというのなら

納得いかなくても身を任せるほか

 

あぁ暮れた

いつの間に暮れた

日がな一日のことならまだしも

ほら暮れた

人生にまで

そんなこと言いたくないでしょ

 

御託並べられて腹立つなら

幸せになりなよ

 

耳触りの良いことばかりを

記憶しておける体でないから

嫌に残る

嫌でもないか

徒然なるままにも書いていた

 

あぁ死ぬのなら

どうせ儚むなら

何か成しえたいと思う人情

辛いと思うなら

それこそ生きているということ

 

あぁ暮れた

ほらすぐに暮れた

あれこれと枝葉をまさぐるうちに

また暮れた

本質を置き去りに

死にたくはないでしょう

 

歌にして面白がるなら

刹那で済んでも

何も残らぬ虚しさが

襲ってくるだけの際を見る

 

あぁ暮れた

いつの間に暮れた

弱りゆくことを生まれながらに知って

暮れた

弱き身には

人より強い悔しさもあり

 

煤けてしまった体、こころも

暮れるまで暇潰すには重い荷物

さぁ暮れな

それが口惜しいなら

幸せになりなよ