おとのは ことのは

ふうかです。詞や曲を載せています。

good night, 優しき生よ

土曜夜の電車は空いてはいない

なんとか腰掛けたところで

先程から続いた問答が

止むはずもなかった

 

会える会えないは別として

心情を同じくしている者が

働きすぎて疲れた身が

必ず世のどこかにあると思う

 

good night

籤を引くように

偶々受けた生よ

まやかしとして済ますには

惜しい気がして

駅に着く

 

買っておいたパインと

冷たい紅茶の

食べ合わせの悪いこと

それぞれ好きならいいじゃない

死ぬわけじゃなし

 

会える会えないの花占いも

少女を卒業したらやめるべき?

少し残る咳が痛い

この世にいるうちに

言葉交わせるかしら

 

good night

恋に落ちずとも

憧れつづけた酒酔いも

まだ傅いて澄むように

唱えて身無き

床に就く

 

追いかけっこだ

心のうちは落ちつくこともないからね

 

good night

籤を引くように

偶々受けた生よ

尚も澄まして続けるには

怖気づくけれど

それがあなたよ

 

good night

愛に慣れずとも

苦しくも受けた生よ

ただただ止まらぬ心情

それがあなたよ

眠りにつくまで

冬の気に生を問う時は

背中の熱がまたひとつ

私を責めたような気がして

捉われるな

取り繕うな

何にしても要望の多いこと

 

冬らしい凍てついた気に

晒されたら少しは変わるだろうか

 

何のために生きているのかは

実はもう分かっているのかもしれない

ただただ

どうやって生きていけばいいのか

分からない

 

唱える間に日は落ちて

またひとつ籠る理由ができるだけ

 

上がる熱がたびたびに

私の首を絞めるようで

声に出せ

押し殺せ

どちらにしても難きこと

 

冬空の済んだ様に

息吐くことを忘れても

 

誰の声を聞いているのかは

死ぬまで分かってもらえないかもしれない

私だけの

大事なものとして持ってゆきたい気も

衒らかしたい気も

たまにして

 

何のために生きているのかは

実はもう分かっているのかもしれない

ただただ

どうやって生きていけばいいのか

分からない

 

冬の気に生を問う時は

芯を保つので手一杯

傾れこみたい感情の先

まだまだ上がる熱に酔い

 

今生にまた冬をひとつ持って

つらつらうつろ

虚ろうつろ

やっと目も開けた

何が恐ろしいって

これが沁みついた日常として

在ることだ

 

どうやら死ねないらしい

生きてゆく力もないらしい

抗うも依るも

ひとり

 

めだか、めだか、

追った小川の

清らは今もありますか

誰に問いを投げつけよ

また暮れだ

 

どうやら何生目からし

証は形として持たず

また昼も夜も

ひとり

いとまの苦

また酔っているのだろう

そうじゃないなら

正気の沙汰じゃない

飯ぐらい静かに食えないか

 

苛立ちは小さな身にほど

深く入っていくことを

 

知らないんだろう

知らぬまま死んでゆくのだろう

 

長く生きた者が偉いと

誰が決めた

何生目かもわからないのに

歳で計れるはずもない

 

殴り倒せば済む身にも

心は多く宿っているもの

 

知らないんだろう

知らぬままのさばっているのだろう

 

嫌気がさしても狭い星

非力悲しき

迎えもなくて

 

憶えてた小さな身ほど

深く抱えてゆくことを

 

知らないんだろう

知らぬまま地は巡ってゆくのだろう

汚い女が星に会うには

お前は傷ついてもいいんだという声が聞こえる

体が弱いのも自分のせいだろう?って

もう大抵のことは慣れっこだけどさ

それでもこれ以上私にどうしろっていうの?

 

月も太陽も裏切った

残された星々もやけに遠くて

 

目が眩んだことにも気づかないよ

そのために生まれてきたぐらいの

愚痴を重ねるほど

市井の生きるは

難くなってゆくばかり

 

電車が来ても乗らないや

もちろん飛び込みもしませんよ

それどころじゃないわ

 

都会の所為だとしても

見えない星を

歩いて探さなきゃ

今夜会わなきゃ

 

足を挫いても構わないよ

そういうふうに生まれついたというなら

どこか1つ

楽を用意して

バランスをとってくれないものか

 

北風にやられて

また唱える

みんな不幸になればいい

だけど言うじゃない

人を呪わば

だから私は

傷つくようにできている

 

何もかもが裏切った

もう便りにもならない

星を探さなきゃ

一方通行でも

今夜会わなきゃ

さぁ時を語れ

力強い風で揺れた洗濯物が

飛んでく寸前で止まった

もう季節を語る部もなく

ただこなしてゆく日が

 

灯し、灯し、

酔いしれて

机の隅でも倒したグラスが

零れる前に受けとめるよ

 

昼も夜もないよ

さぁ時を語れ

名残り惜しさはもう

今ある時から

なお来る前から

 

恋し、恋し、

呼んでみんね

 

花も匂うまで待つと

なんと優し人のいう

そんな綺麗にはいられないよ

朽ちてしまえとさえ

…内緒ね

 

許し、許し、

呪文は尽きず

正しいことから離れた者は

生きる価値もないのかな

 

声も道もないよ

さぁ時を語れ

憎たらしさまでもう

過去あった時から

予測する未来から

 

嬉し、楽し、

捨ててみんね

 

許し、許し、

呪文は尽きず

正しいことから離れても

 

さぁ時を語れ

酔う前に一度

眠りにつくまでの暇満ち

物思いと物書き

洒落たカフェも

展望台からの景色も

なんだって手軽な街だけど

 

まだ自由の利かなかった

10代の頃と変わらず

机に向かって

ノートに言葉を留める

 

時代遅れだと言われると

尚うれしくなるから

もっと言ってね

 

自分の心のうちに

関わっていく人に

吹く風の来し方まで

 

留めおかずにおれない性です

一瞬のうちに巡らすことが

追いつかなくて

競争みたいに殴り書く

 

それが何になるんだと言われると

尚浸っちゃうから

もっと言ってね

歌も無き森の奥には

高らかに愛を歌い上げる人

ずっと嫌いだなって思ってた

それがこの世だと言われたら

もう居られないや

追い出されるんだ

 

迷い込んだ森の奥で

木陰泣いて済むかな

助けが来ないことは知ってる

また自分の足で歩いて帰らなきゃ

 

あぁお前は

裏切ったりはしないよな

問う人は1人

心を強く持つほかなかった

 

飽きもせず歌い続ける人

押しつけがましく思えてさ

何時だって世は

温かく明るい人の声が大きいもの

 

悩みすぎた胸の奥は

もっと深く堕ちてさ

助け求める声も枯れて

出なくなった頃にやっと病める

 

あぁお前は

隠れたりしないよな

先人たちを追って

それもいいけど

 

迷い込むほど

奥の奥に

隅の隅に

景色があってさ

決していい代物じゃないけどな

 

あぁお前なら分かるよな

問うも1人

答えも1人

心を強く持つほかないんだ

遠い空にでも 君は見とれたもの

風のゆく先を知らぬ身で恋しがる

今日も少しの火と水

暮らしはつづいて

誰もゆく先を知らぬまま散るまで

今日も少しの息をして

野辺にうたう

 

呼んだか

呼びもせぬか

居もせぬか

実は居るのか

尽きぬ問いを飲み込め

 

遠い空にでも

君は見とれたもの

それが答えというほかないと思えて

こんな小さな手も

わずか月日を知って

いつか看取るまで重ね

還るまで見送るなら

 

誰の言うことか

世はもう知らぬままで

閉じるがいい

虚しくとも

切にねがう

 

目覚めたか

苦しいのか

決めることも

決めぬこともできる

この身を捨てぬよう

 

聞こえぬ先の色までも

君は見とれたもの

何か答えというものを遺してゆくなら

どんな小さな思いも

拾い共に持とう

いつか朽ちるまで重ね

大地に然と立てるまで

 

そっとうたえよ

風のゆく先を知らぬなら

なんと愛おしい命だろう

 

遠い空にでも

君は見とれたもの

もうね 答えというほかないと思えて

こんな小さな手も

わずか月日を知って

順に還るまでそっと

重ねてゆくだけでしょう

ルンタ坂の町、西の町

うわさどおりの雨

笑っちゃうじゃない

歌のとおりねと

写真を残して

 

少しくらいなら

濡れても平気よ

そういうものでしょ

旅のなんとやら

 

もうすぐオランダ坂?って

気づいてなかったの

もうここだよ

 

何の気なしに言った言葉が

こんな景色をくれるのなら

言ってみるものね

思い抑えるのが

特技みたいなものだけど

 

ざわめく港の

開きも好きだけど

少し静かな

小道もいいね

 

上りも下りも

気をつけてねって

言ってくれるなら

手をとってもいいかな

 

日暮れなら

もう少し待たなきゃ

なんてったって

西の町だからね

 

何の気なしに過ごした昔を

知りたいと思ってくれるなら

この町をただ

見てもらうのが

いちばんいいと思ったの

 

恥ずかしいから

言ってなかったけど

高台からの景色が好きなの

 

綺麗な夜景とかじゃなくって

この昼間と少しの暮れ

すっと息吹にやられるでしょ、ね?

 

何の気なしに暮らしてゆくなら

こんな景色の中っていいでしょ

叶わないなら

せめて偶にね

こうやって歩きに来ようよ

 

なんてことない話しながら

写真もとって

疲れたら休んで

思い出せるように

西の町

歩いていこうね