闇がくるまでの話

夜半、安心に変わる

あぁよかった

また変な時間に眠ったおかげで

恐ろしい暮れをやり過ごせた

今日は感じもしないまま

いつの間にか過ぎてくれた

 

夜に押しつぶされそうなんて

笑っちゃいそうよ

なんにも怖くないじゃない

闇に入ってしまえば優しいものよ

 

暮れの怖さを、

暮れの怖さを、

知らないんでしょう?

だから夜に怯えるなんて

ぬるいことが言えるのよ

 

異国の歌を流しているの

夜中、それはどこまでも胸に入る

比べるには違いがすぎるけど

5時の夕焼け小焼けからすれば

いつだってやわらかく響くわ

 

闇が怖いだなんて

とってつけた呪文よ

真の惑い道は黒じゃない

グラデーションの中にあるものよ

 

暮れの灰色、

鮮やか赤も、

ぼやけて誘う

だから気づきもしないまま

連れて行かれるのよ

 

否、なんなら自ずから向かうのよ

 

浮世で1番の恐怖を

まだ来ぬと気を抜いて

その歩を自分で進めていると

勘違いしているうちに

 

暮れの残虐、

手並みの鮮やか、

ついて行くのも一興だって?

冗談じゃない

確かに持って心を

 

やがて夜半に

安心が来るわ

それは漆黒、

優しい闇

嘆きの隣で

不謹慎を承知で言わせてもらえば

大切な人を失くしたと嘆いている人すら羨ましいんだ

そこまで強く思えることが

なければ生きていけないと

激しい関係を

安心の類を

築けることが

 

この世は繋がらなければ

存在が確認できないような

無縁と名づけて慰めてみても

落ちつかない魂は

 

果て

どこへゆくのか

その前に

ここで、

どう保てばよいのか

 

冷たい人間だと非難されても

花を手向け涙する横で

ある種

もっと泣きたいんだ

でも泣けもしない

それが悲しいんだ

時計台の色

羨むよ いくらでも

それくらいよ 私の意味

あぁどこまでも高く晴れるがいい、空

 

あのコの能天気さにあたっても

気づかれないんだから

ほっとけばいいのに、つらいね

 

時計台の前で1人待ってる

愛しい人も

思いでさえやってこないから

 

滑り込むよ

何時の電車でもいい

花も摘まずに

帰るのだから

 

疑わしきは

自分の意義のみさ

手をつないだ記憶持たないから

気が楽、かもね

 

溶けそうなアイスには

あたたかいお茶でどうぞ

まぁこれくらいかな楽しめるとしたら

 

揺らいでたブランコを片足で止めたから

意地悪って言われたのかな

そんなつもりはなかった

いや、あった

 

時計台の色は光で変わる

眩しくも

憎たらしくも見えたりしてね

 

雨上がりよ

花の香りまで孕む水の

枯れる季節に

思い出すよう

 

汚らわしきは

自分の命のみさ

あたためられた記憶ないまま

続いてく、かもね

海はそこにある

悔しいから目を逸らす

どうせ伝わらない感情のあれこれ

わざわざ選んで砂浜を歩くわけでなし

ただ生きているだけなのに

海はそこにある

 

もうちょっとどうにかなったろってさ

懐深く持てなんてさ

大した意味なく吐かれた言葉まで

離れないけど

 

見知らぬ街から

届く海風

抗おうってこと浅はかに思えるね

悔しいから目を逸らすけど

残念でした!

海はそこにある

 

青くって嫌になる

心地いいことばかりは起こらない日常

耳を澄まして求めてるわけでなし

何なら閉ざしたいくらいなのに

海はそこにある

 

塗りつぶしたいような光景が

ぎゅっと詰まった朝昼晩

都会じゃないから心優しいなんて

ウソっぱちだけど

 

あと数十年を

励ます波音

消えたい、より

まあいっか、がわずかでも勝ったら

青くって嫌になるけど

捨てたもんじゃない!

海はそこにある

 

見知らぬ街から

届く海風

抗おうってこと浅はかに思えるね

悔しいから目を逸らすけど

捨てたもんじゃない!

海はそこにある

 

捨てようがない!

海はそこにある

たまゆらもどきの

苛立ってたのはどうして

そんなにヤワじゃなかったはずなのに

たとえば何にも感じずに一言も発言しなければ

場は収まるし嫌われはしないと

気づいて実行してきた矢先

 

ぷつっと切れた糸に似て

 

うまくいかなくて当たり前

唱えた呪文を蹴飛ばすような

やっぱり欲は

私を認めてと

それは

愛してほしいより根深い

縛りつけられた魂ゆらり

 

自分に厳しいからね

他人にも求めるって

よくある説に

気持ちいいくらいあてはまって

だから私はこの世の何も許せない

一度沈むと引き上げられぬ大船

 

次の機会は来世には

 

ちょっと大げさに嘆き節

あの人たちは一日で忘れても

私の解釈

言葉にしたいこと

またね

熱が上がって食いしばる

そんな午後2時 魂ゆらり

 

愛さえあればも嘘だし

誰のことも悪く言わないって綺麗事だし

生きていくためにどんどん

賢者のような

たまゆらもどき

偉そうに語りましょうとも

 

うまくいかなくて当たり前

唱えた呪文を蹴飛ばすような

やっぱり欲は

私を認めてと

それは

愛してほしいより根深い

縛りつけられた魂ゆらり

 

熱に浮かされ

魂ゆらり

おのがこころ

大切な人が誰なのか

もうずっと前にわかっていた

なんだかんだと病名をつける

そんなことしなくてもわかっていた

 

どうせ愛せないよ誰も

すこぶる順調 毎日は

衣食住整えばいいならとっくに

 

夜9時を過ぎたらもう

閉じよう

詫びよう

見えない敵

 

帰途も明日も晴れやしない

大切なのは己のみ

 

残酷なことに青春は

姿も見せずに消え去った

あーだこーだと足掻き続ける

それだけでもう折り返しが見た

 

この腕摑まれてもまだ

渡せないプライドとか

ある程度築ければいいならとっくに

 

夜中1時を過ぎたらもう

浮かぼう

いつでも

帰れるように

 

寝床も過去もあたためない

大切な己すら蔑ろ

 

大切な人が誰なのか

もうずっと前にわかっていた

世にそぐわないようで

気づいて黙っていた

 

意識途切れたらもう

任せよう

倒れよう

惨めな星

 

口笛、恋唄、届きやしない

大切なのは己のみ

 

言い聞かせれば嘘も方便

大切なのは己のみ

日のことば受けて

日の光が差し込めば

それはもう春でも夏でもなく

ただまどろむだけ

歪んだ体のままでもいい気がした

 

許されない魂が

この世界に幾つかあるとして

その中の1つに

たまたまあたっただけなのか

 

空はいつまでたっても遠い

理想に似て

優しい人の声を忘れるほどに

ぼやけてくる

 

日の光が差し込めば

それはもう秋でも冬でもなく

ただたゆたうだけ

捻た心のままでもいい気がした

 

物思わずにいられぬのは

病ではなく才だと言って

わずかな一生で

1人会えるかも知れぬ仲間を

 

求めずにはいられないように

苦しくても

恋しがるように授ける孤独

あぁ神はまだ

 

身捨てていない

日の光をもって教えるほか

術がないなら

なんて優しいことば

それはもう春でもなく