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降りてゆく

私は辿り着いた

絶望の淵に

ここでもう終わりだと

取り乱して

 

私は心を病んだ

あぁここから何処か

楽に生きられる場所に

光を求めて

 

絶望の淵は切なくて

苦しくて

救われようともがくほどに

苦しくなるばかりだから

 

私は降りてゆく

苦しみの底から這い上がるでもなく

私は降りてゆく

ありのまま全てを受け入れて

私は降りてゆく

私は降りてゆく

高く輝く者でなくても

心のままに降りてゆく

 

私は降りてゆく

絶縁

悪い夢を見たのね

とらわれているのね

朝の光も攻め入るわ

 

この身に血は流れ

幾年重ねぬ

堕ちた感覚は帰らぬまま

 

―悪い夢を見たのね

―とらわれているのね

―拐かされているのね

 

閉じた心は戻らぬまま

 

人の縁は尊いものだと

綺麗な呪文に追い詰められても

大切なのは

あなたがあなたを生きてゆくことだから

 

苦しみの縁など

切ってしまいなさい

 

どうせ愚かな者だと言われる

分かっていれば怖くはないでしょ

理解(あたたかさ)よりもこれから求めて

生きてゆくため

 

あなたを苦しめるだけの縁など

切ってしまいなさい

 

繋ぐ縁も未来にあるのよ

断ち切った分 築いてゆくのよ

 

あなたは

これから、これから、これから

生きてゆくのよ

あなたを

 

苦しみの縁など切って

未来手繰るように

生きてゆきなさい

運命の上に立つ


運命の上に立つ

冷たい雪に染められた砂の上立つ朝は

未来でも懐かしさでもないものがよぎる

 

運命は決まっているのだろう

それをなぞっているのだろう

どこからか降ってわいたような声が

だけどまだ抗う心が もう全て諦める心が そう 

海風に吹かれて迷える

 

指先まで震えてるこんな弱い身体で

まだ見えぬ向こう岸へ心進めるため

 

運命は決まっているのだろう

ひとり辿ってゆくのだろう

そう思えば安らかでいられるよ

だけどまだ迷える心がもう 全て自分で決めるんだと 足掻くから 

どんなに怖くても

 

幼き日の僕と 冬空に誓う

 

運命は決まっているのだろう

それを振り払い歩き出そう

ふるさとはそのためにあるのだろう

今ならそう自分で言えるだろう

気高き精神(こころ)がもうずっと待ちわびる

運命(さだめ)の上に立ち

 

運命を振り払い歩き出そう

強く望んだ僕の道を

雨の讃歌―「自然を讃ゆる詩」より

雨の音に夢は破れ

雨の音に愛を知る

雨のにおいのした町を忘れるはずもない

 

雨よ

雨よ

雨よ

どうしてあなたが生まれたの

雨よ

降り注ぐ今の身に問うでもない

 

雨が降ることで

夢を見られるの

時に遣らずの雨

 

雨よ

雨よ

雨よ

この世の無情を晴らすよう

雨よ

降り注ぐことが天にできる全て

それを受けることがこの世の全て

交錯


交錯

悲しいこともあるという

僕は生い茂る草の中に隠れ

愛しいものを愛しいと言える季節を待っている

 

夜明けの街の冷えた空気を吸って気づく もう秋

ビルの間に明けるオレンジ その色はふるさとと同じ

 

悲しいって言ってもいいかなぁ

目の前で倒れ込む彼女(ひと) 捨て置いたけど

 

優しい人でありながら 傾ぐ思いもあるだろう

慣れない空に怯えても 正しい時はやってくる

 

自転車でゆく一本道は 誰に望まれてる?

幼いままに不幸ぶってさ いつまでとらわれてる

 

交錯する 過去・現在(いま)・未来よ

「自分を愛せ」

戯れ言がまた聞こえてくるね

 

優しい人になるために 重ねた嘘もあるだろう

苦しむために生まれたの 

誰が言ったか 夕暮れに

 

アダルトチルドレン

泣きたいのは 辿れば誰のせいでもなく

悲しいよね やり場のない幻覚(いろ)によどれた

 

優しい人に会うという 僕の祈りにも似た希望破れ

愛しい者は愛しさゆえに 何も言えずに佇むけれど

 

愛しい者よありがとう 生まれてくれてありがとう

ひとり、草陰 息潜めながら そんな言葉を待っている

言える季節を待っている

おもい


おもい

生きてゆくことへの発作が止まない

春風や陽差しさえうっとうしくて

 

たったひとつの身体で生まれ

ブチこまれた感情が多すぎるのか

誰にも伝わらないことくらいもう気づいてる

 

さぁ時よ流れてゆけ

一瞬に100コの思いと対峙しながら

まだ胸をおさえてゆけ

だましだましの日常 続いてく模様

安らぎは遠く

 

奏でられる音色に心はとどまる

捨て去りたい世界に最後の一葉

 

だって小さな身体でこんな

あらゆる感覚が研ぎ澄まされた

祈るより先に1つずつ鎮めてゆかなけてば

 

まだ時は流れてゆく

一瞬でこんなに重い感覚に堕ち

そしてまた引き上げられる

自由自在の神よ

私はずっと定めに沿って

ねがい


ねがい

緑の羽根(かぜ)が揺れる空

心は惑うようにできてる

遠い闇夜に見てたのは

言い訳のないその瞳

 

時よ今 流れてくれ

悲しみを負う者にとり

時よ今 流れてくれ

君だけが希望なのだ

 

いつかはかえる魂も

望んですぐには出会えない

遠い闇夜が続くのか

蛍火はまだ見えぬのか

 

時よ今

悲しみなど何処にもないような体で

時よ今 流れてくれ

彼女が気づかぬうち

 

時よ今 流れてくれ

悲しみを負う者にとり

君だけが希望なのだ

あぁ今 流れてくれ