【GARNETのススメ】 32.永遠に葬れ

―永遠に葬れ

 

“とわにねむれ” と読みます。

 

インディーズアルバム(初めて世に出た作品です)にすでにこんな曲が入ってます。

さすが、お葬式バンドと言われるだけのことはありますね(しつこいけど褒め言葉!)

ガーネットの曲は、生きていても死と隣り合わせであるとか、

目の前にいる人がいつ消えてもおかしくない存在だとか、

いなくなってしまった人に思いを馳せたりとか、

そういった儚さを描くことがとても多いんですが

直接的に“死”を歌っているのは

この「永遠に葬れ」や「君を飾る花を咲かそう」だと思います。

 

君を飾る~が葬送曲だとしたら、

永遠に~はお葬式からしばらく後、1人で項垂れてポロっと口ずさむ系でしょうか。

 

♪何かまだ忘れてるみたい 部分の拍打ちや

ラスト煮詰まったところでの ♪もう二度と会えない君に の感じとか、

ギターソロ部分などなど、

どれも主張しすぎてないのに美しいとです。

 

初期段階からすでに、静かな曲で小技を効かせるガネさんでした!

 

first kaleidscope

first kaleidscope

 

 

おのがこころ

大切な人が誰なのか

もうずっと前にわかっていた

なんだかんだと病名をつける

そんなことしなくてもわかっていた

 

どうせ愛せないよ誰も

すこぶる順調 毎日は

衣食住整えばいいならとっくに

 

夜9時を過ぎたらもう

閉じよう

詫びよう

見えない敵

 

帰途も明日も晴れやしない

大切なのは己のみ

 

残酷なことに青春は

姿も見せずに消え去った

あーだこーだと足掻き続ける

それだけでもう折り返しが見た

 

この腕摑まれてもまだ

渡せないプライドとか

ある程度築ければいいならとっくに

 

夜中1時を過ぎたらもう

浮かぼう

いつでも

帰れるように

 

寝床も過去もあたためない

大切な己すら蔑ろ

 

大切な人が誰なのか

もうずっと前にわかっていた

世にそぐわないようで

気づいて黙っていた

 

意識途切れたらもう

任せよう

倒れよう

惨めな星

 

口笛、恋唄、届きやしない

大切なのは己のみ

 

言い聞かせれば嘘も方便

大切なのは己のみ

【GARNETのススメ】 31.今宵エデンの片隅で

―今宵エデンの片隅で 僕にも愛を下さいと 打ち明けるよ

 今がチャンス 付け入る隙を逃さない

 

ライブの最後にもよく歌われた(珍しく)ノリノリの曲です。

「メルヘブン」のエンディングでもおなじみ。

 

PVの“今がチャンス”のところのゆりっぺ、どんだけ可愛いんだよ!とか

“今宵エデンの片隅で 快楽へと突き落して”ってすごい歌詞だなとか

おかもっちのギター(ライブの立ち回り含め)かっこいいなとか

色々考えてたら、最初はそうでもなかったのに(失礼)

どんどん好きになっていった曲です。 

 

カラオケで歌う時とかも、ラストサビ×2のノリとか転調とか、

なんて気持ちいい曲なんでしょう!!

ガーネット仲間がいない(泣)カラオケでどうしても何か歌いたくなった時に

オススメです(笑)。

 

今宵エデンの片隅で

今宵エデンの片隅で

 

 

嗄れた声の話

ずっと声は嗄れていた

幼いころはたぶん違うけど

気がついてからはずっとだ

喉の奥にも何か詰まったような

それが感情か身体かは

今からは探れない

 

ひところ何も話さなくなった

わざとわざわざ声を晒したくはない

恥じらう心も年頃だったろう

閉じてゆく思いと

実際にも黙りこむ

 

不思議なことに

歌が好きで

話したいことも山ほどあって

考えを巡らせれば言葉では追いつかないほど

それなのに

嗄れた声でどうしろというの

 

抱えた矛盾の答えを今

分かりかけているような

 

もっと声は嗄れていった

いっそのこと失くしてしまいたいほど

気がつけば唱える呪文

無論、心の中だけの話

隣に居る人にさえ

届くはずない

 

不思議なもので

歌いたいこと

話したいことも増えていって

考えを巡らせすぎて熱くなるほど

反比例ね

この声が嗄れていくほど

 

抱えた矛盾の答えはもう

見えてきたような

 

ぐっと、ぐっと堪えた様

何ひとつ器用に紡げぬ歌

見ている目があったのよ

伝えるべきがあったはずよ

 

この声は天と繋ぐ

今の星に馴染まないほど

その周波は天に届く

嗄れているのではなく

向こうに合わせて踠くのかも

 

不思議なものね

歌が好きで

話したいことも山ほどあって

考えを巡らせれば言葉では追いつかないほど

 

嗄れたままで叫びなさい

あなたの声は天と繋ぐ

【GARNETのススメ】 30.夕月夜

―遠くから呼ばれる声がする

 気のせいだと抱き寄せる人はいない

 

七さんに一言一句違わず同意するシリーズ(だからどんなよ)の1つです。

古語遣いや淡い情景も堪らんですね。「巡り来る春に」然り。

 

私が1番好きなアルバム『I'm waiting 4 you』の1曲目です。

「夕月夜」「冷たい影」と浮世離れが続き、

「忘れ咲き」「君を飾る花を咲かそう」で儚さが極まります。

その後もノリよくなったり冬になったり夏になったり童話のような世界に行ったり…

そして「君連れ」で締めるという!

いったい誰がこんな素晴らしい構成を考えたのやら!

全体を通して聞くとやはり、この「夕月夜」で始まり「君連れ」で終わることが

アルバムの雰囲気を作ってるし、最高傑作(ふーちゃん調べ)たる所以だと思います。

 

I’m Waiting 4 You

I’m Waiting 4 You

 

 

空を呼ぶにはまだ

記憶擦り合わせ

どうしても戻れぬことを悟る

 

いつ何時かと

あの人の表情も

場の雰囲気も

私の感情も

全て覚えていることが

ここまで苦しいのなら

 

無になりたいと

星に願うか

神を呼ぶか

どれも叶わないのに

 

空などに縋るものか

私はまだ地に生きるのだから

 

目覚めた時の不確かさを

はっきり起きている時だって

いつだって持っている

 

薄ぼんやりとしているはずなのに

四六時中

感覚も記憶も強く残るのは

もう反則だと

誰に訴えよう

 

空に帰りたいと

助けを呼ぶか

そのために貰った声なのに

 

意地になって這いつくばる

喉のあたりでぐっと堪えている

 

確かな記憶

摑めぬ浮世の儚さ

どうして両極

 

こんなはずではと

星を恨むか

神に叫ぶか

届くかも知れぬまま

 

無になりたいと

星に願うか

神を呼ぶか

どれも叶わないのに

 

空などに縋るものか

私はまだ地に生きるのだから

 

空などに縋るものか

私はまだ地に生きるのだから

【GARNETのススメ】 29.trade

―いつの世も哀しみは消えずにあるのなら 私が引き受けましょう

いつの世も寂しさが消えずにあるのなら 私が引き受けましょう

 

オリジナルでは最後のアルバム『Terminus』に収録されています。

この曲を聞いた時に、あぁガネさんは最後までガネさんでいてくれたと(どんなよ)

安心しました。

 

曲調はおとなしめでそんなに盛り上がらないんですが、

しれっと哲学ぶちこんでくるあたり、らしさが出ております。

 

物理的にもこの世界の質量が決まっているように(私はもちろん門外漢ですが)

内在する感情や痛みの類も決まっているのやも。

そして、それは平等に割り振られているはずもなく、

ある種の人が、それも人知れず、引き受けなければならないのかもしれません。

 

Terminus

Terminus