神の子等

世界を変えてしまうような神のみなしご

 

人里遠く離れた村に生まれた1人の少女

伸ばした髪を1つに結い 逞しく駆け抜ける

 

母の愛を知らぬままに1人育った少年

空を見上げ問い続けた その瞳は強く

 

2人が出会う時

声(おしえ)が胸に目覚め来る

 

世界を駆けて救いゆけ

あぁ神の子等

襲い来るものに向かいゆけ

さぁ神の子等

見えぬその先は 2人飛び込め

 

病める町よ 死せる川よ 進むほどの厳しさに

決して強くはない少女 幾度涙した

 

夏の長雨降り注ぐ 岩をも砕く激しさに

決して弱くはない少年 止むまで手を握る

 

淡い虹 その下で

終わりはすでに始まっていた

 

願いをかける人々が振り仰ぐ空

耳を塞ぐな 2人ならきっと守れよう

選ばれし運命を果たし生き抜け

 

世界は絶えてしまうのか

神のみぞ知る

遣わせし子等に託された

彼もこの地も

 

世界を変えてしまうような神のみなしご

その力をもって2人 世界を保て

選ばれし運命を果たし生き抜け

 

伸びた髪を1つに結い

強い瞳はそのままに

世界を変えてしまうような

あぁ神の子等

解放

夕日がきれいだとか

風が気持ちいいねとか

そんな誰にでもありそうな感覚とは違うのよ

高飛車だって笑わないでね

真剣に悩んでるの

 

もういいのよ

禁止事項は1つもない 本当はこの世界

 

身体だけじゃなく心まで強張っているのね

病が蔓延した社会の中

ますます分からなくなっているのね

大丈夫よ

我儘でも異端でもない

 

あなたの足に絡み付いた鎖をはずして

その手を縛り付ける縄をほどいて

本当はまっすぐな瞳 俯かせた理屈をいったん払って、ね

 

心を締め付ける風景 離れないけど 薄めてゆきましょう

少しずつ薄めてゆきなさい

ひとつずつ取り払ってゆきなさい

あなたを解き放ちなさい

 

幼い頃はしょうがないのよ

どうしようもないもの

呼びかける inner child

あなたのせいじゃないわ 決して

 

無条件に愛されている安心感 知らないから

足場がないから

どこまでいっても不安なのね

 

綺麗事だと嘲られても 私は言うわ

大丈夫

少しずつ生きてゆけるから

あなたを解き放ちなさい

 

理不尽なことばかりね

無神経な人が溢れて呼吸もできないね

だけど必ず 必ず生きてゆけるから

あなたを解放しなさい

よとぎばなし

言伝があるのです

あなた1人で今夜、1番奥の部屋へ

怖がらずともよいのです

…嘘です

あなたの機微に懸けたくらいだから

気づいてしまわれたのですね

 

あなたを堕とし

世の様を

少しでも潤せたらと

あなたの首を絞め

世の痛みを

欠片でも拾えたらと

仰せです

 

ただ、思った以上につらいものになってしまった

まだ、耐えられるのか

もう、止むほかないのか

 

今夜、教えてくださいとの

 

抱くことはできぬ

まして心に触れる、救い出すなどと

首謀でありながら

この様

殴る蹴るは好きにしてください

後戻りはできないのだから

 

あなたに託し

世の憂い

わずかでも癒せたらと

あなた自身のこと

世の隅で

こんなにも苦しめるとは

八つ裂きにされても

償えないほどの

 

ただ、それでもなお縋りつきたくなる光を負って

ほら、あなたが部屋に

そっと、現れたから

 

毎夜、声を掛けます

 

届くかは知れず

 

あなたを堕とし

世の様を

少しでも潤せたらと

 

あなたの幸せなど

思いもよらなかった

 

ああ、思った以上につらいものになってしまった

まだ、止まない雨か

もう、耐えられぬのか

 

今夜、この部屋から戻れば

また、世に放ちます

毎夜、声を掛けます

まだ、世に報いてください

当たり前の呪文

何もせずに愛されるはずはない

何も成さずに認められるはずはない

 

当たり前の呪文を

ただ思い出した駅のホーム

 

なんとなく忘れてたのに

否、

それとなく押しこめてたのに

 

私をつくるものが

どこにもないと気づかされる

 

一生、続くことは知っている

冗談じゃないよ

もう死まで

一度、ううん、もっと

知っているの

それをただまた繰り返しているの

 

魂は歌う

 

何もせずに愛されるはずはない

何も成さずに認められるはずはない

 

世間では何とかシンドロームとか

何なら病にするらしい

 

当たり前の呪文を

今さら晒す気にもならないわ

 

一生、続くことは知っている

物心ついた時と今で何も変わらぬ

もう死まで

予感してるの

知っているの

それをただ辿っているの

 

何もせずに愛されるはずはない

何も成さずに認められるはずはない

 

当たり前のことでしょ

世に溶けて忘れてたの

どうかしてたわ

ひとり祭り

お前はひとり祭り

涙を浮かべても

なぜに耐えるか この浮世

たれもきづかぬのに

 

春、桜辺は

人の通りの賑いに

紛れ、紛れ

妖など 羽を伸ばすか

香はあるか

 

まだお前ひとり

決めあぐねた身の処し様

酷な言い方をすれば

その涙落としたところで

たれもたれも心留めぬのに

 

今夜、お前ひとり

呼ばれ向かう結界

静かに還ってくれば

まだここに居させよう

 

夜桜節は

緩やか静かに誘う

途切れ、途切れ

声のするか

きづかぬか

まだ月に

 

ただお前ひとり

この浮世 在ると信じ

涙堪える純朴を

笑い誹り愛すべきもの

たれのたれの心も底では

 

お前のひとり祭り

涙を浮かべても

さらに耐えるか この浮世

たれかたれかきづかぬのか

 

春は桜まつり

夜はまだ来ぬ日の思い浸り

涙ほろり落ちても

お前はひとり祭り

 

世のひとり唄い

降りてゆく

私は辿り着いた

絶望の淵に

ここでもう終わりだと

取り乱して

 

私は心を病んだ

あぁここから何処か

楽に生きられる場所に

光を求めて

 

絶望の淵は切なくて

苦しくて

救われようともがくほどに

苦しくなるばかりだから

 

私は降りてゆく

苦しみの底から這い上がるでもなく

私は降りてゆく

ありのまま全てを受け入れて

私は降りてゆく

私は降りてゆく

高く輝く者でなくても

心のままに降りてゆく

 

私は降りてゆく

野に降りたゆめ

なげきつづけて花飾り

むだにしたから飛んでいったの

もう誰も信じないけど

移ろう風くらいいいじゃない

 

弱くなるのは一瞬ね

はちみつティーもあわないなんて

もう末期

うずくまって

そこから始まる、を唱えた

 

静かに座っていた野

愛おしくもない花を編んでさ

穏やかな世だといいきかせたの

鳥のこえもかき消すほど

風は無をうたった

 

タイムトラベルのその盛り

なんてことないベッドのうえ

また勘違いをしてしまった

いつから寝てたの今もなの

 

強くなろうと煽るうた

嫌いよ嫌い

世もすべて

そこの思考を止めなきゃね

愛おしいものあるはずと

 

急に風強まった野

汚らわしい俗世が流れこむなら

身を埋めることもできよう

それを留めるのは昔見た陽

胸に流れくるうた

 

穏やかを装っていた野

愛おしくもない花を編んでさ

お互いさまだね

いいきかせれば

花飾りを散らさぬよう

風は静かに行った