おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

見えてくる愛

指先と首筋に少し

傷を残した

構わないけれど気にはなって

 

この脆さが

貴方の重荷にならないか

切られる材料にならないか

 

幾ら望んでも

生きても生きても

弱い生命体なのは

変えようがないもの

 

また臥せれば

貴方の手は

優しくなぞる

 

這い起きれば

貴方の声は

内までひびく

 

どうせ最後は消えるのなら

好きに乱れてゆけばいい

多少の傷で狼狽えても

また腕に落ちればいい

 

それが

歪んでも腐っても

愛というものでしょう

貴方が教えてくれたのだから