指先と首筋に少し
傷を残した
構わないけれど気にはなって
この脆さが
貴方の重荷にならないか
切られる材料にならないか
幾ら望んでも
生きても生きても
弱い生命体なのは
変えようがないもの
また臥せれば
貴方の手は
優しくなぞる
這い起きれば
貴方の声は
内までひびく
どうせ最後は消えるのなら
好きに乱れてゆけばいい
多少の傷で狼狽えても
また腕に落ちればいい
それが
歪んでも腐っても
愛というものでしょう
貴方が教えてくれたのだから