おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

記憶が途切れるのを待っている

記憶が途切れるのを待っている

ずっと絶えずにいる友のような

否、敵のようだ

 

身体が弱く

一時持ち直したかと思えば

またふらつく

そんなくせして

 

記憶だけはガチガチに持っている

恐ろしくなってくる

 

何の才としても使えないのに

どうして持っている

ずっと念じるように待っている

それも疲れてしまうけれど

 

やまない雨

記憶が途切れるのをずっと待っている