おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

写真の君

唇は色を失くして

生きている者の中で一番

生気がなかったものだから

 

その写真が幻か呪いかと

余計な思案を産んだもの

 

ただただ

美しなかっただけよ

それが一生を左右する

残酷な100パーセント

 

何も見えないけれど

そこにいることは分かっている

霊より質の悪い

思案ばかり浮いている