おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

君の澄んだ歌

朽ちてしまえ

 

どうして呪いのことばしか吐けなくなったものか

これが老いてゆくということ

だろうか

まだ若いから言い訳はできないな

 

君の澄んだ歌が

耳障りだ

止めろとは言わない

いつまでも冬の空気に浮かずに

 

朽ちてしまえ

 

どうして素直に美しいやまばゆいを

認めることができないのか

そんなに了見が狭くて

これから先が思い遣られるというのに

 

君の澄んだ歌が

痛く刺さる

皆が褒めそやすなら

僕ひとり惨めに呪い続けてやる

 

朽ちてしまえ