おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

声が戻ったら

もう思い出せないけれど

いつ失くしたかも朧げな

声が戻ったら

もう一度あなたと会って

話がしたい

 

海を見ていた気もするし

グラウンドで叫んでもいた

チャイムが空に響いて

走るあなたを見つめていた

恋の真似事だって

 

ねえ思い出したいけれど

ついて回る嫌な記憶に

声も取られたの

それでもあなたに会えば

喜びが勝るのよ

 

帰りのバスに酔って

ただの風邪にふらついて

卒業した人には頼れない

海の向こうにもまだ行けない

青春は混沌で

 

そう思い出にしたいけれど

喉に詰まってしまう彼是

声を失くしたのと

何か関係しているかしら

 

声が戻ったら

声が戻ったら

他愛無いことからでいい

あなたと話したい