渇きが私をつくるから
一生幸福にはなれないわ
今にも終りそうな恐怖と
果てなく続くような追い立てが
かわるがわる襲い来る秋
いい加減 子どもじゃないのだけど
おそらく死ぬまで付き纏うさが
本当は存在してないような感覚と
確かに胸詰まる苦しさが
かわるがわる顔出す秋
いつかは幸福を
見かけることもあるかしら
私にはそぐわないものとして
いくら近づいてきても
見過ごすだろうと
分かっているような確信と
何も手に取れない曖昧さが
この世を作っているのだと
1人悟った振りの秋