おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

導線

渇きが私をつくるから

一生幸福にはなれないわ

 

今にも終りそうな恐怖と

果てなく続くような追い立てが

かわるがわる襲い来る秋

 

いい加減 子どもじゃないのだけど

おそらく死ぬまで付き纏うさが

 

本当は存在してないような感覚と

確かに胸詰まる苦しさが

かわるがわる顔出す秋

 

いつかは幸福を

見かけることもあるかしら

私にはそぐわないものとして

いくら近づいてきても

見過ごすだろうと

 

分かっているような確信と

何も手に取れない曖昧さが

この世を作っているのだと

 

1人悟った振りの秋