ごちゃついた街が
苦手なんだ
なんにもないとこ生まれなの
気から違う気がしている
そんな話を昔
島の人とした
駅の裏は
便利と耳鳴り
少しの緑に心許せ
住めば都の嘘っぱち
何処に行っても余所の心持ち
いつの間になくなった店
ほっと一息ついた記憶を
それだけ残していなくなる
子どもの時の誰かに似ている
また呼吸が乱れそうになったら
逃げ帰れ
人に見られぬ部屋に
アパート隣の木々に酔い
救いをもらった気になって
なんとか繋ぐ日々がまた
つづくだけ