おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

385号

ごちゃついた街が

苦手なんだ

なんにもないとこ生まれなの

 

気から違う気がしている

そんな話を昔

島の人とした

 

駅の裏は

便利と耳鳴り

少しの緑に心許せ

 

住めば都の嘘っぱち

何処に行っても余所の心持ち

 

いつの間になくなった店

ほっと一息ついた記憶を

それだけ残していなくなる

子どもの時の誰かに似ている

 

また呼吸が乱れそうになったら

逃げ帰れ

人に見られぬ部屋に

 

アパート隣の木々に酔い

救いをもらった気になって

なんとか繋ぐ日々がまた

つづくだけ