おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

予感と超過

海までの距離を知る人は

早くに陽気の変わりを感じ

それが過ぎたならいつの間に

連れてゆかれ易いもの

 

陽に肌のあれてゆく人は

こころからだが繋がり持ち

それが過ぎたなら暮らす間に

あちらを見てしまうもの

 

夜に眠り落ち夢を見る人は

感受の幅で旋律に浸り

それが過ぎたならうとうとと

酔いながら斃れてゆくもの

 

春までの予感を気づく人は

そのものより陽気に落ち

それが過ぎたならいよいよと

連れてゆかれ易いもの