おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

pure malice

女は汚らしい手を使う

染められていきな

好き好きだから

 

春の陽気にやられるうち

取り返しのつかない

じわり染入る

 

酒の宴の

泣き腫らしなど

桜の下で溶けてしまいそうさ

 

分かりやすい悪役に

気を取られているうち

やわらかな身体

風靡く髪が

 

貴方を連れてゆくからね

 

ひとりぼっちに揺れてるうちは

まだ良かったと思う日が来るわ

 

帰り道の

袖掴む手を

其の侭信じて

黄泉への旅も近いさ

 

冷え込む気配薄れた春夜に

か細い声

ゆるんだ目のまま

 

貴方を連れてゆくからね