おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

トンネルの夢

逃げ切ったと思った

トンネルの手前で避けて

あぁ悍ましい一家から

切り離せたと思った

 

夢見がいいのか悪いのか

忘れたころにやって来る

酒もないのに追って来る

 

過ちと言わないでくれ

狡くないと生き残れなかったんだ

 

冷え切った手に

生命の限界を思った

それでも繋ぐ意味があるだろうか

残していい血だろうか

 

逃げ切ったと思ったのが

間違いだった

もう誰も責めてこない代わりに

夢見はいつまでも続くのさ