おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

居残りの街に

通りすがりの祈り人

聞き覚えのあるメロディーと

愛を忘れて

恋に溺れて

月も星もないや

 

見えぬところ鐘を鳴らす人

足早帰りつく息と

鳴りをひそめて

影にかくれて

行き違い交る街

 

今夜だけ

早く忘れたくて

今夜だけ

忘れたくなくて

振り回されないように言い聞かせると

もう頭いっぱいになる

 

相も変わらず祈り人

いちばん信用できること

愛も揺らいで

恋も誠実

決めることもないさ

 

立ち止まる理由のない人は

もう帰ったのね

それでいい

たまたまふらりの者だけで

今日は街ができている

 

格好のつかない

それでも尽きない

祈りを今夜は捧げましょう

愛を忘れて

恋に溺れて

聞き覚えのあるメロディーと