おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

宵に堕ちる

曜日も忘れた鳥が鳴く

草原は少し苦手

薄い肌に残る

あなたの手が

気配までも

 

今夜このぬくもりを

持ってこのまま死ねたら

幸せ不幸せより先

あぁ生きていたと思えるわ

 

言葉たらず

あおる不安

それさえ愛おしく思える人と

触れるだけで

もうそこは

いつの間にやら天国だわ

 

髪を辿り宵は深く

こんなにも柔らかだったか

自分の心が不思議なものね

息も詰まる

 

泣き出しそうだと

知られたくないわ

幸せ不幸せに酔うより

あぁ生きていると思うほうが

 

相変わらず

優しい目をして

見透かすような

包むような

触れるたびに

もう何も考えずにいられるわ

 

宵は深く

それが明けるなら

離れるまでの

まやかしを見ましょう

 

今夜このぬくもりを

持ってこのまま死ねたら

幸せ不幸せより先

あぁ生きていたと思えるわ