おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

月を見ていた君

丸い月は

ところどころ薄れて

今にも逝きそう

本当のあちらへ

 

今見えているのが

当たりまえではなかった

 

月を見ては

思う人よ

恋と名づけたら

落ちつかないや

 

そうね

宵の菓子でも摘んで

そっと

冷やしておきましょう

 

丸い月は

綻びに負けて

愈々逝くよね

見えぬ彼方へ

 

あの時見えていたのは

当たりまえではなかった