おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

散る恋

明日には幸せが泣いている

今日のうちに仕舞っておこう

空気の冷えこめば

彼は籠る

 

これが最後かもしれない

 

恋はそっとしておいたほうがよかった

銀杏散りに踏みしめた

風は急に強くなる

私はすぐに斃れる

 

明日には幸せが散っている

今日のこの日刻んでおこう

雨風そのたびに

彼も薄れる

 

これが最後だと思う

 

恋は終わるからこそ美しいと

そんな悟りがいえるはずない

年若いころに溺れるもので

いつまでも覚えるもので

 

これが最後になる