おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

海また海のバス道

帰りのバス

肩にもたれ掛かって

いつの間にか眠っていた

 

切支丹も隠れよう

入り組んだ急な山道を

 

騒ぐ皆の中で

眠り起きなかった

後から気づくものね

君が支えていてくれた時間に

 

カーブを過ぎれば海

また海

まるで此方が異様の町

 

幾つか教えてくれた

Bibleの話

後から分かってくるものね

 

泣いていたってすぎる夏

来年なんてない2人

 

峠には

一緒に暮らした人が焼かれた場所

見ないように見えないように

念じはよけい夢にくる

 

さらに下って海

また海

生きているかも朧な町

 

少し手に取って捲った

Bibleの記憶

後から後から追い来るね

 

涙こらえて宿す夏

未来なんて見えない思春期の

 

掴んだつもりが消える砂

酔うほど揺られたはずの道

夢に落ちるよ

すべて

 

人生の型どりを示しているかのような

 

カーブを過ぎれば海

また海

まるで此方が異様の町

 

幾つか教えてくれた

Bibleの話

歌と一緒に染み入ってくるね

 

それに泣いてもすぎる夏

来年なんてない2人