おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

五差路の春まつり

余韻だけで泣き出しそうな

春の祭りは煌びの極み

何故におやすみ

置き忘れた五差路

 

おいでおいでも

闇落ち前

 

桜並木

其処等と違う

引き込まれてしまうわ

 

酒の呷り

泣き泣き夜風に

今なら映える

 

連れてきな

何度でも

そのためにお前は幼子のまま

 

家路いずこ

泣き出しそうな

春の祭りは妖しさ持たぬ

それが恐ろしく佇んだ五差路

 

行くも戻るも

神の調べ

 

桜通り

何時の間にやら

鞄に入った花弁の

 

純朴も

泣き泣き腫らして

隠して帰る

 

弾むほど

春の気が

呼ぶよお前を幼子の如く

 

余韻だけで泣き出しそうな

春の祭りは煌びの極み

何故におやすみ

置き忘れた五差路