おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

春は染入るようにできている

諦めたあとの信号は

なるたけ見ないほうがいい

偉そうに思えるけれど

思い通りにいかないが憎たらしい

 

もう全て崩れ落ちてしまえと

同じように傷ついてほしいと

終りの1歩手前のような

感覚を毎瞬もってしまって

 

歯止めのように

歯止めのように

さながら春は

奇しくも春は

 

気まで浮かせる

気を持って浮かせる

あたたかで物理的に包む

 

そして心の内にいつの間に

入り込んでこみあげるの

 

此方がよっぽど憎たらしい

諦めさせない彼是を

捻くれた者にほど

染入るようにできている