おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

苦い道

赤坂の大通りを

ひとつ入って近道

垢抜けない

必死で自転車を漕いで

今思えば何をそんなに急いで

 

怒鳴る人がいるのは苦手

たとえば私に向けられていなくても

 

赤信号に変わるだけで苦手

弾かれているような気がするから

…何様?って感じだけど

 

城下桜通りは

苦い思い出

ギター弾く人

 

通りすがりは何者でもない

貴方は歌っている時点で歌い人

 

日暮れ遅いのに

夕焼け小焼け

少し滑稽にも思えるチャイム

 

取り壊された校舎は

綺麗なビルになっても

喜べない

 

明日行くような気がしているけど

もう10年も踏まぬ土地

同じ名前の街は都会にも

あるけど

あるけど

 

ひとつ嫌な思い出は

どこまでも付いてくる気がして

そんな潔癖のままでいたら

外国までも宇宙までも

逃げてもキリないよ

 

必死で自転車を漕いで

今思えば何をそんなに急いで