おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

薄情な文

声が聞こえなくなるまでが

あなたの命だと思っています

そうね もう私の中で

いないものとして暮らしても

いいですか

 

どうしたって順序通りなら

先にいなくなることは分かっていて

その一点で情けを謳うなら

此方は

人間にも数えられない者に成り下がり

そっぽを向いて生きてゆきます

 

また絆だなんだって

歌う歌が世に蔓延る

いいのよ いいのよ

そうやって生きて

此方とは関わりのない世界だから

 

たとえば繋がっていたとして

其処に心が無いならば

もう千切れているも同然の

縋りつきは願い下げます

 

薄情と屑の煮込まれた

苦い血が流れているの

逃げでも我儘でもいいと言うのなら

どうか生まれて初めて

甘えさせてもらいます