おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

諦めきれない言葉たち

借りたまま

手も付けず本は積まれてゆき

月ごと日ごと

気負えば病み

暮らしさえ儘ならず

 

例えば苦しむ人いても

其方へ向かう精もなし

例えば呼ぶ声聞こえても

此方も必死の日々暮らし

 

なんと情けのないことか

雑多に追われる日常すら

むずかしいのね

悔しいね

 

積まれた本をそのまま

返しに行くだけで

やっとのこと

 

己で選んだ天涯孤独

馴染めぬものと決めた現世も

縋りつきたくなる時々

すぐに思い直す

終りしなに