おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

危ういたましい

忌み子を愛してくれたから

貴方は優しい人

騙されていて惨めだとして

どうせの生れつきには敵わないでしょ

 

いいの いいのよ

髪を撫でて

愛でも呪いでもいいから注いで

もうね いっそのこと

溶け交じって

彼方へ行ければ本望と

 

馬鹿な子

また眠れても眠れなくても

一生分の救いは無い

ただただ今

一夜を遣り過すためだけに

心も差し出せる

 

こんな虚しい身にしたのは誰

恥じらいよりも

呼吸の危うさが勝る

湿った朝の気配が来ている

 

いいの いいから

背を擦って

救ってくれるのはキスに似てる

そうね 死ぬまで

求め合って

愛だと思いこませてくれれば

 

可哀想な子

知らず言われても

知らないんだからいいことにして

ただただ今

一日を遣り過せたら

心も保てる