幾つかの靴を並べて
さぁ今日はどれを履こうかって
そんな選択を
したことがないの
もっと言えば
そういう選択をするような生活を
作ろうとしていないし
できないの
お空が青いわねなんて
歌ってる暇じゃないと思う
100円あればお釣りが来る
紙コップのコーヒーが
いまだに贅沢品に思えて
恐ろしくて手が出ないの
もう何処にでも行けて何でもできて
死なない程度の金はある
だけどそういうことじゃない
心が堰き止めていて
頭が押し込めてきて
三つ子の魂なんとやら
その所為かは知れないけれど
誰に命令されたわけでもないのに
勝手に1人で修行してるみたい
もう誰も怒らないよ
誰か言ってあげてよ
そうか それが言えるのも
私1人か
自分で選んだ天涯孤独が
そう思い込んでいる呪文が
文字になって身に刻まれたようだ