おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

薄闇の聖堂

貴方は愛されているよなんて

嘘みたいな言質より

愛されていなくても

生きていていいと

 

乞うことが

其の侭祈りでしょうか

祈りでしょうか

 

教会に一歩足を踏み入れた時

忘れもしない

得も言われぬ苦しさは

 

其処が居場所であると同時に

宿命の真中に嵌って

囚われたようなもので

 

愛されていることが

時折なぜか命よりも

大事なように思えて

 

今目の前にいることよりも

安心を残してくれた方が

今目の前にいたとしても

苦い因果だけ下すなら

要らない

 

明日は晴れても雨調子

皮肉ばかりでで腐った心が

たとえば浄化されないままでも

生きていていいと

 

乞うことが

其の侭祈りでしょうか

祈りでしょうか