おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

水気に連れていかれる

浜へ近づけば気は淀む

那の津も京浜も同じこと

汽笛や波に心躍る

それはイメージとまやかしね

 

ぶつくさ云いながら

大通りを歩くには勇気がいる

連れていかれる

少しでも知らぬ小径に入れば

途端不安になる

 

水気が好きで海好きで

それは疑いもないけれど

魅かれることは

そのまま

いつか曳いてゆかれること

 

街の華やかから

1つ2つ通りを挟めば

まるで時代をもたがうような

じめっと重い風ゆくでしょう

 

いつでも連れてゆくからね

空気で知らせるように思えて

 

水気は生きて海も生き

だからこそ恵む物あれど

気寄せることは

そのまま

気まで引き摺りこまれること

 

早く正気に戻らなくちゃ

1/100×1/100どころの騒ぎじゃなくて

連れていかれる

水気はそれほどの力を持っている