まわりの音がすっと消えた
すべてはじめから
なんにもなかった、みたいね
あなたが遠ざかってゆく
夢を何度でもみて
ホットチョコレートを口にした
感触はあって味はしないの
生きていても
そんな気分
死んだとても
きっとそんな気性
泣いたりは
しないでしょ
子ども心に思ったもの
泣いたりは
したところで
なんにも残らない星
まわりの音が
もししていても
感触のひとつも残さない
温かいカップを手にした
覚えているのはそのくらい
生きてみても
いいじゃない
そうやわらかく歌うなら
死んだとて
泣いたりは
しないでしょ
立ち会うことはあれ以来ない
泣くことも
忘れたでしょ
どうせ何にも残らないから