おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

日に月に依る影

慣れないみたいだね

明るい部屋は

少しずつ溶かしてゆきたい情話

 

ロマンより先に

目の前の君を見て

話をして感じていたいと思った

 

頼まれずとも

日は傾いて

夜半は来る

 

指先から少しずつ

温めていこうか

どうせ春と呼ぶには少し早い部屋

 

暦より先に

目の前の息づかい

重ね合わせて感じていたいと思った

 

頼み込んでも

夜は更けて

日は現れる

 

雨の予報を撥ね退けた

明るい光が差す東向き

 

寝覚めはいつも

夢だろうかと

悪いほうの想像から

入ることにしている

 

頼まれずとも

日も月も

傾き翳り

時に閃いて

 

繰り返しているだけなのに

死に近づいてゆくだけの命を

ややあって

燃やせということなのか

 

ぼんやりと思い至すうち

日は傾いて

夜半は来る