おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

空の貴方

貴方の背を追って

何時しか消えてしまった

暗いトンネルは夢に

何度だって

沸き立つ

 

空よ空よ

舞う鳥の

憎らしいと撃ち落すな

その前に

殺生するくらいなら

籠って朽ちてゆくがまし

 

貴方の夢に出て

侵されるような頭をしている

トンネルの向こうは

花畑

決して雪国ではない

 

この大地よ

行く群れの

騒がしくも営みの

一つ一つ

宿る火が

恨めしいうちに眠れ

 

何度も見る夢は

呪いに等しい

 

空よ空よ

舞う鳥の

行く先羨ましく見ていた

私など

生殺与奪

貴方に握られているのに

 

その背は見えない癖に

いい気なものね