毒が回るようよ
知らない毒が
夜鳴き鳥も静まる頃に
触れる肌には
熱をもって
何方の
2人野を駆けた少年がいつの間に
大きな背をしていたの
どさくさ紛れに
心臓が剝き出しにされたような
隣にいたら気づかないこと
この段になって
身を以て
愛されるとは
こんなにも息詰まる
神も知らない
贅沢な朽ち方
2人花を摘んだ情景が
続き間に映る
夢を見ているのかしら
気を遣る情歌
夜風障る
昼時にも残るわきっと
毒が回るようよ
愛されるとは
繕う気も失せる
朽ち方