おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

毒が回る

毒が回るようよ

知らない毒が

夜鳴き鳥も静まる頃に

 

触れる肌には

熱をもって

何方の

 

2人野を駆けた少年がいつの間に

大きな背をしていたの

 

どさくさ紛れに

心臓が剝き出しにされたような

 

隣にいたら気づかないこと

この段になって

身を以て

 

愛されるとは

こんなにも息詰まる

神も知らない

贅沢な朽ち方

 

2人花を摘んだ情景が

続き間に映る

夢を見ているのかしら

 

気を遣る情歌

夜風障る

昼時にも残るわきっと

 

毒が回るようよ

愛されるとは

繕う気も失せる

朽ち方