おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

はるのものおもい

目覚めたのは確かな

三寒四温、不確かな

鳥の声も聞こえぬ

工場煙が遠く見えた

 

ねえ、どこでだって生きているよ

もう、どこだって同じだから

平気なわけないじゃない

息苦しさと同居に慣れたの

 

また一歩ドアを出れば

春風らしき

息吹は確か

また一本電車逃して

見送る背中

世は不確か

 

揺られ車音は確かな

うつつ夢見は不確かな

街の明ける様見える

やがて人並みに押し出された

 

ねえ、ここだって地球の上

貴方からすれば変わらないから

くすっと笑ってるんでしょう

こんなミクロでも踠く様

 

またひとつ空を見れば

陽は高く逝き

日常の確か

またひとり呪文唱えて

呼んだつもりが

声不確か

 

ねえ、待って

私1人

気づいてないだけの仕掛けかな

Trumanの見過ぎだって

笑い飛ばしてくれないかな

 

また不意に暮れ迎えて

柔風遠き

確かな三寒四温

それこそが表すのは

この世はもう不確か

 

誰彼となく呼びかけても

行き過ぎる中

息吹は確か

またひとり電車に揺られ

思いを致す

世は不確か

 

思うことさえ

みな不確か