おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

うらはら雨

雨は仕様がないのだけれど

風まで吹いて強まって

 

面倒なんて思われたくないけど

蔑ろをそのままは許せない

電話のあと噎ぶくせに

強い言葉は使えない僕

 

あとで後悔する一番優しい時に

照準を合わせていないと

 

雨は色香さえ纏う

心と裏腹もいいところ

 

壊れた傘も

どこかへ放れずに

綺麗に持ち帰って

仕舞う君

 

胸に詰まった彼是を

晒しても伝わらないだろ

そっちが悪い

こっちが悪いの?

決めなければ済まないさが

 

間違った者にはなりたくないけれど

心に背いては息がつづかない

 

雨は遠くいつかは晴れる

そこでぼやかしが効かなくなるね

 

いっそ降って

誰も彼もが晴れ空望んでいるなんて

思わないで

 

雨は誰かの涙というなら

分かってくれる同志でしょ

間違っていたとしても

今一番そばにあるもの