外は雨だったか
もう少しで上がるころ
貴方が指先に触れたのが
合図だと思ったもの
まさかこの身に起こると
知らず知らず
身落とした部屋で
ゆっくりと探ってゆく
言葉足らずの貴方の目を
手を
必死で追いかけた
熱があれば大丈夫
それが愛だと信じて
受け入れるだけ
季節いつだったか
誕生日も過ぎたころ
貴方の声もめずらしく
震えているなと思ったもの
小さなこの身も放って
知らず知らず
溶けあった部屋で
ゆっくりとなぞってゆく
心弱くて私の目を
手を
掴んではなさない
感触があるから大丈夫
はじめて愛だと信じて
受け入れただけ