おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

遠くねむる

外は雨だったか

もう少しで上がるころ

貴方が指先に触れたのが

合図だと思ったもの

 

まさかこの身に起こると

知らず知らず

身落とした部屋で

 

ゆっくりと探ってゆく

言葉足らずの貴方の目を

手を

必死で追いかけた

 

熱があれば大丈夫

それが愛だと信じて

受け入れるだけ

 

季節いつだったか

誕生日も過ぎたころ

貴方の声もめずらしく

震えているなと思ったもの

 

小さなこの身も放って

知らず知らず

溶けあった部屋で

 

ゆっくりとなぞってゆく

心弱くて私の目を

手を

掴んではなさない

 

感触があるから大丈夫

はじめて愛だと信じて

受け入れただけ