おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

歩道橋と並木

かなしがっていた

私を連れていかないと

いい加減にしないと

歩道橋の向こう

今すぐにでも見えなくなるよ

 

ルンと弾んだ恋の歌

憎らしくもなる今日の日は

 

街の幸せにあてられて

何の木かも知れぬのに連なる

その下を

仕様もなく働きに出ては

引き摺って帰ってくるだけの

 

陽気が悪いんだ

雨でも面倒な

曇りは半端な

 

何にしても文句言いの

不幸せも当然か

 

さみしがりなんて

思われてたまるかって

先回りで構えた

歩道橋の上り

すぐ苦しくなる体力無しだ

 

泣いて嘆くは愛の歌

バカバカしくって今日の日は

 

誰の幸せにあてられて

不幸になった気になんな

並木道

歌って歩いていっても

咳き込んで帰ってくるだけの

 

いつからだったかな

リズムも詩もメロディーも

大好きなのに

 

どれを取っても

ぶきっちょの

不幸せがつきものだな