おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

ふらつく船着き場

船が着くころには

その少しばかり前

港の気配がするころには

もう香っているのよ

 

気が違う

明らかに気が違う

本土生まれは知らないでしょけど

血が喚く

しずか血が喚く

 

鮮やか青に紛れるのが

まぁ上手いこと

 

船を降りる時は

覚悟が必要になる

見送り迎えて

そんな営み

表向きにしか見えなくて

 

気が違う

もう明らかに気が違う

都会育ちは知らないでしょけど

目まいする

保てないわ

 

喧騒なんか可愛いくらい

 

気が違う

明らかに気が違うの

誰も彼もは気づかないでしょけど

遠ざかる

また

 

この世にいるという感覚さえ