おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

予見の子

じっとしていられなくて

駆け下りた坂

何年か前に転んだ記憶も

飛んでいた

 

空が曇る

地が揺れる

たとえば誰かが気づいていなくても

誰かが気づいているもので

 

空想は伝えづらくって

切らした息

何年もかけて築く記憶を

もう持っていた

 

空が落ちている

地が割れている

たとえば気のせいに思えても

気のせいで済まされようとしているだけで