おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

波間にあなたの夢をみる

波間、

愛おしい人の夢をみました

日なか、

人わずかの島には

ぽつり、

旅の人が見えるけれど

 

さらり、呼んでもいいですか

じっとするのは性に合わなくて

だけど渡ってゆく勇気がないの

この波間、

待っていてもいいですか

 

風向き、

愛おしい人の影を見せてね

日ぐれ、

人もいない浜では

ぽつり、

私だけ浮きまどうわ

 

ふらり、ここにいてもいいですか

日の入りいちばん遅い町

それも今は知らないこと

この波間、

伝えてもいいですか

 

波間、

愛おしい人の夢をみました

そっと、

置いていってもいいですか