おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

月の情

月は上半分

暗がっていた

そうね雲に馴染もうとするのなら

止めはしないわ

 

見上げるだけの

情けない身に

弱るだけの

引き摺り足に

 

堪える月だわ

 

雨を降らそうとするなら

あなたの塩梅

何嘆くでもないわ

そう言いながら

じっと見上げてあげる

 

どうしようもない人だわ

 

人じゃないって屁理屈は

受け付けないことにしてる

 

どうせ淀んだ星にいて

腹かいてもみる

構ってくれない分かってる

 

堪える月だわ