おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

憎悪の朝にいて

後ろ昏い気持ちが

また胸から喉へ

表に出す術も知らないけれど

吞みこむにはもう耐えがたいものね

 

電話がなればそれだけで

悪い予感に似て

あの人 気づいているかしら

定期便のように律儀に

届けてくれなくていいのよ

 

苦しみは慣れてこそいても

決して好ましいものではないからね

 

例えば後悔してもいいから

早く死んでくれて構わない

言霊の国だから

下手なことは言わないほうがいいという

それでも言わなければ耐えられぬ

今というものがあるものよ

 

昔話が如何であろうと

これからを生きていく者は

もう解放されるべきなのよ

 

また愚痴っぽくなるほどに

煌びやかな人生は遠ざかり

そうか初めから手元には

一寸もなかった

 

だから描いただけだった

 

痛みつづけるくらいなら

人を恨んで構わない

誰も言ってくれないから

自分で言いましょ

 

石に布団を着せる気もない

例えば後悔してもいいから

煩わしさは早く死んでくれて構わない

言霊の国にいて

世間の情から外れても

この息ひとつくらいは

保たせることできるわ