おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夜半抒情歌

時計を見ないようにした夜半

髪乾ききらないまま眠ってもいいじゃない

誰も振り返ってはくれないから

此方ならもう諦めはついたものの

黄泉まで遠くなろうとは

 

息を切らして走った昼間

それが生きた証拠だと

綺麗に仕上げて放っておいで

 

1つ、1つ、消えてゆくの

誰も、誰も、知らないうちに

揺り掛け椅子は時の迷路

そっと目を閉じてご覧なさいな

 

忌み嫌われぬほうに行った夜半

残るものなどないことを