月の言葉を聞いてみる
ねぇ 透明な壁を越えてゆくのよ
数年前の悲しみが
尾を引いているのだけど
貴方なら貴方なら
知っている気がする
すがりつき
透明な壁を越えてゆくのよ
そっと抱いてくれたのは
幻じゃない?
空の彼方は綺麗だと
決め込んだ歌の多いこと
数万年の悲しみが
宿っているの知らないの
貴方から貴方から
便りを待つほかない身には
憂鬱な気分をぼかしてゆくのよ
解決するわけじゃないけれど
ねぇ 透明な壁を越えて
今夜
月の言葉を聞いてみる