夢を忘るる勿れ
幾つの歌がなぞってきたの
私には遠い文句
そこに置き捨ててきたの
時に押し出されて
望んでいた大人に
望んでもない形で
なったみたいね
今、目を閉じれば
狭い町で泣いていた
うんと焦がれていた
少女が笑ってるわ
何だってできるじゃない
あなたにも当てはまる言葉よ
信じる気持ちがもてぬなら
今から作りあげましょう
人生は短いのね
それに気づくためだけと
言ったら空しい数十年
それでも気づけたわね
希望を捨てること勿れ
沢山の人に言われてきたの
腹の中で笑っていた
そうしなければ生きられなかった
今、思い起こせば
大人びて笑っていた
平気な振りの上手な
少女が泣いているわ
何者にでもなれるじゃない
生きて生きて生きてきたのに
何者にもなれていないと
嘆くあなただからこそ
一生は儚いのね
概念だけわかったつもりの
それでも知った数十年
それでも振り絞ってゆきましょう
軽はずみに言えないけれど
今なら身に染みているから
歌っていいと思うわ
夢を忘るる勿れ