時折気折の夕凪や
辛さを思い起こすまで
数え数えて宵とする
泣き泣き緑の枯れるまで
腹を壊して泣く子も黙れ
息をするだに名残り惜せ
もうじき来る迎え
そのようなことを思い致して
数十年
よもや数百年
生きるふりでもするがいい
肩に乗った気を払い払い
時折身の毛もよだつほど
時は印をつけて去る
去れば去るだけ追いまどい
泣き泣き良きとされるもの
葉の苦するにも縋るころ
神頼みにも依らずとも
待たずとも来る迎え
なぜによすがを堪えたか
数十年
まして数百年
身は持ち心は廃るだろ
背に負った気を払い払い