おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

逢魔が刻の巡り逢瀬

じんわりとくる不安は

夕日の中を歩いても溶けない

大体の歌は嘘つきで

縋っては裏切られている

 

もういい加減

見栄を張るのは止めればいい

 

刻一刻と迫る時を

見定めるため

此処にいるのか

誰に問うても掴めない

明日も

まして今日さえも

 

歩き疲れた国道1号

導かれてきた街だとしても

馴染まないものはいつまでも

異国人のような

異星人のような

 

ほらいい加減

縋りつくのを止めればいい

 

帰り場所があるならあるで

迷わされる魂が

何処に着けば定まるか

明日も知れぬ身で

今日を生き

 

じんわりとくる不安の

正体を知っている気がするけれど

口に出せば

途端生きそびれる

 

大体の歌は嘘つきで

裏切られると知りながら

口ずさんで歩いた夕べ